2017年度版!みんな知らない日本語学校

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日本語学校がどんなところから知っていますか?

まだわかっていない人や日本語学校への留学を検討している人は是非参考にしてください。

これを読めばあなたも日本語学校の実情が掴めるはずです。

1.まずは日本語学校の基本を知ろう

1-1.日本語学校での勉強

1-2.日本語学校に通う留学生の目的

1-3.日本語学校の地域差

1-4.どんな学校があるのか?

2.入学する条件は?

3.お金はいくらかかる?

4.学校生活は?

5.留学中のアルバイトについて

6.日本語学校への留学を検討している方へ

 

1.日本語学校とは?

ここでいう日本語学校とは短期(1ヶ月~半年)又は長期(1年~2年)で日本語を習得するために入国する外国人のために「留学」ビザを付与する事ができる学校の事です。

留学生にビザを付与する事ができるので日本語学校を開校するには国の審査を受けなければなりません。

以下はそんな日本語学校の紹介をしていきます。

 

1-1日本語学校での勉強

日本の日本語学校で主に使用している教科書は≪みんなの日本語≫です。

大抵の日本語学校で勉強するのは週に5日で、1日勉強する時間は約3時間程です。

東京外語学園様の授業風景がYouTubeにあったので見てみてください。

 

 

通常の授業以外の時間も各日本語学校によってJLPTやEJUの試験対策を行っている日本語学校もあるので自分に合った日本語学校を選ぶ事が重要です。

 

1-2学校は目的別で選ぶ

あなたの日本語学校へ行く目的はなんですか?

少し古いですが、一般財団法人日本語教育振興協会の調べによると

2015年日本語学校を卒業した生徒の数が29413人で、そのうち22685人の生徒が大学や専門学校に進学しています。

進学した22685人の進学先は、4年生大学が6492人、大学院が1538人、大学研究生が855人、短期大学が208人、専門学校等が13305人となっています。

日本の大学については≪日本の大学ってどんなところ?≫を参考にしてください。

専門学校等については≪専修学校専門課程ってどんなところ?≫を参考にしてください。

 

このように日本語学校に通うほとんどの生徒は進学が目的です。

そのため大多数の日本語学校は進学のための授業を行っています。

もっと明確に言えば日本語能力試験や日本留学試験で高ランクを取得するために効率的な日本語学習方法なのです。

もちろん日本語力を基礎からしっかり学ぶ事ができるので結果としては間違いありません。

あなたの目的が日本での進学であればほとんどの日本語学校で勉強する事が最善の方法です。

しかしあなたの目的がただ日本語を話す事であれば通常の学校のカリキュラムでは遠回りになる可能性があるので、もっとも効率よくコミュニケーション力が上がるカリキュラムを実施している日本語学校を選ぶ必要があります。

 

1-3日本語学校の地域差

日本語学校は日本の様々な地域に存在します。

全国日本語学校データベースのデータによると

・東京186校

・東京を除く関東地区117校

・北海道9校

・東北地区15校

・中部/東海地区61校

・近畿地区103校

・中国/四国地区28校

・九州地区80校

 

日本語というのは地域で「訛り(なまり)」という単語やイントネーションに違いがあります。

日本語学校の中での教育には地域差はほとんどないと思いますがアルバイトや日常生活で触れる日本語はやはり学校がある地域の訛り言葉になるので注意が必要です。

また東京都などの都市圏では地方都市と賃料が全然違うので都会の場合は生活費が余分にかかる事を想定してください。

もしあなたの学校が東京都のような都会にある場合は学校が用意した寮を利用する事で賃料を安く抑える事ができるので、確認してみましょう。

 

1-4どんな学校がある?

日本国内には現在約600校(全国日本語学校データベース)ありそれぞれ違いがあります。

ここでは参考に主な学校を紹介します。

 

・インターカルト日本語学校

http://www.incul.com/

東京の秋葉原の近くにあります。学校は1977年設立の歴史がある日本語学校です。

1週間~2年間の間で様々なコースが用意されています。

最近ではe-ラーニングや教材アプリも開発しており、他の学校より教育の基盤が整っています。

生徒の在籍数は700人以上おりますが(全国日本語データベース調べ)学校の特徴として生徒の国籍を全生徒の20%以上にしないという決まりがあるらしく1カ国に偏る事がなく多国籍化されています。

これにより生徒は日本語でコミュニケーションを取らざる追えない状況になるので必然的に日本語能力もアップするという狙いもあるようです。

(他の学校ではベトナムや中国の生徒が全校生徒の8割を超える学校もあります。)

 

・ヒューマンアカデミー日本語学校

http://hajl.athuman.com/e/?code=130071

1987年に大阪校が開校し東京と佐賀を合わせて3校ありそのうち佐賀校以外の2校は定員が900名以上の大きな日本語学校です。

コースは1ヶ月から2年で【大学院進学コース】【進学コース】【実用日本語コース】【短期集中コース】【ワーキングホリデー】とあります。

その中で他の日本語学校と違うのは【大学院進学コース】のカリキュラムです。

長年の進学実績によって培われたノウハウや、「東京大学」や「京都大学」の現役院生による≪実践的な大学院進学指導≫を売りにしています。

「東京大学」や「京都大学」の現役院生とコミュニケーションを取りながら進学へ向けた勉強をできる事は他の日本語学校ではあまりありませんので大学院進学が目的であれば非常に有用です。

 

2入学する条件は?

日本語学校に通う学費や生活費がある程度払える貯金があり、日本語を250時間以上勉強していた事をJLPTテストの合格通知などで証明できれば問題ありません。

必要な書類などは【日本語学校への留学までの手順がまるわかり!10分で誰でもわかる日本語学校入学までのプロセス】を確認してください。

 

3.お金はいくらかかる?

学費に関しては【日本語学校への留学までの手順がまるわかり!10分で誰でもわかる日本語学校入学までのプロセス】にもかいてあります。

学費は日本語教育機関で違いますが平均は以下です。

入学時に100,000円

1年間の学費と教材費が650,000円程です。

※これには家賃や食費や光熱費は入っていません。

家賃については地域差がありますが日本で一番高い東京で平均1部屋当たり70,000円程です。

逆に一番安い徳島で1部屋当たり36,000円程です。

もちろん東京でも徳島でももっと安い物件はあります。

日本の地域で物価の差はほとんどありません。

ただ世界の中で日本は物価が高いです。

例えばミネラルウォーターを日本で買うと120円程でコーラが130円程です。

上記の例えで説明が足りているかわかりませんが、とにかく食費だけでも1ヶ月20,000円~30,000万円程は掛かります。

 

4.学校生活は?

日本語学校は主に午前の部と午後の部というように2部制になっています。

自分がどちらに属するかは学校によっては入学時期などで決まるようですがもし希望があるなら

事前に学校へ問い合わせてみましょう。

大抵の学校には1週間以上の長期休暇がありそこではアルバイトの法定時間も1日8時間になります。

 

5.留学中のアルバイトについて

日本語学校に通う生徒は資格外活動許可証を入管に申請する事で週に28時間は仕事ができます。

夏休みなどの長期休暇は1日8時間働く事ができますので週5日勤務で週40時間という事になります。

資格外活動許可証を受けていない留学生や週28時間以上の仕事をした場合は不法就労にあたり、強制送還の対象となります。

強制送還された学生は最低5年間日本に入国できません。

数年前までは28時間を超えてアルバイトする学生が多数いましたが、現在日本政府がマイナンバー制度を導入したため入管も留学生の就労状況がすぐ把握できるようになりました。

そのため28時間を超えて就労している場合は入管から容易に発見される事になるのでアルバイトは資格外許可証を受け、法で定められた週28時間はしっかり守るようにしてください。

 

まとめ~日本語学校への留学を検討している方へ~

ここまで日本語学校について説明しましたが、概要はつかめたと思います。

これを読んでいる方は少しでも日本語学校への留学を考えている方だと思われますが、

日本語学校の存在意義とは高等教育機関までの準備として日本語をマスターする期間、または高等教育機関で学ぶ専門的な知識は必要なく、就職のための日本語習得や日本に生活してみたいなどの願望を叶える所であると考えます。

日本語学校は条件さえ揃えれば特段難しい試験があるわけでもないですので比較的容易に入学する事ができます。

そのため就労目的で入学を希望する方も多いです。

しかし≪3.お金はいくらかかる?≫や≪5.留学中のアルバイトについて≫でお話ししたように、法定時間内でアルバイトをしながら日本で生活するには足りないぐらいのお金しか稼ぐ事ができません。

その結果オーバーワークに繋がり、強制送還という誰も得をしない結果になってしまいますのでその辺はよく検討してください。

入学希望の方は

【日本語学校への留学までの手順がまるわかり!10分で誰でもわかる日本語学校入学までのプロセス】

で詳しく書いています。よく読んでみてください。

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